・一人ひとりが安心して通うことができ、自分の居場所があると感じられる学童に。
・継続した生活の中で、子どもの成長発達のためのゆるやかな時間を保障し、育む。
・子どもたちの自主活動を促し、自治能力を高めていける場所に。
・主体性を持って生活できる子
・自分の気持ちや考えを相手に伝えることができ、また相手の話や気持ちを受け止められる子
・仲間を認め合い、大切にできる子
・協力してやり遂げる事に充実感を得られる子
学童期前期 (6歳〜8歳)
・「頑張ったら、できた」「楽しかった」といった充実感・達成感などを得ることで、積極性を育めるように配慮し、様々な身体的、精神的体験を大切にする。
・相手の立場で物事を見ることはまだ難しく、自己中心的な行動があるのは当たり前の時期。子どもを受け止めながら、他人と気持ちよく付き合うための行動、自分を発達させる行動を促してゆく。
学童期中期 (9歳、10歳)
・よく「ギャングエイジ」と言われるような時期だが、子ども同士の世界を求め、目的を仲間と共有しながらやり遂げることを喜びと感じるようになる。子ども達がぶつかり合い、試行錯誤しながらも、共同で何かを成し遂げたいという要求を組み上げてゆく。
・自分の立場と相手の立場を視野に入れ、折り合いをつけたり、お互いを理解する体験を豊かにしてゆく。
学童期後期 (11歳、12歳)
・自分達でルールを作りそれを平等に守る、という自治能力の形成が期待できる時期になってくる。自分の行動を客観視できるように働きかけてゆく。
・切磋琢磨し、協力・共同できるような集団を作っていけるよう、活動の場を提供してゆく。
生活
・自らの生活リズムを作っていけるように促す。
・あいさつ、受け答え、片付けなどの基本的な事柄から、人や物を大切にする気持ちにつなげてゆく。
・穏やかな言葉、和やかな雰囲気の中で生活できるよう働きかけてゆく。
・おやつ作りや食事作りなどを通して、食生活に関心を持ち、食に対する体験を豊かにしていけるようにする。
班活動・当番活動
・縦割りの班での活動をとり入れることにより、上下の繋がりを密にする。
・高学年が自分の立場を認識し、リーダーとしての自覚を高めていけるようにする。
・当番活動は、協力して行えるよう配慮する。
遊び
・子どもの興味や関心に基づいて、豊かな遊びの場を提供してゆく。
・遊びを通して仲間関係を築いたり、挑戦したり冒険したりしながら自分の力を試して、体力や自信も身につけていけるようにしてゆく。
・指導員も共に遊ぶことで、子どもの気持ちを受けとめたり、子ども同士の関係に丁寧に関わってゆき、子どもの成長を支えてゆく。また、遊びを子ども達自身が作り出してしていけるように配慮をする。
集団作り
・他者と繋がりたいという気持ちを大切にするのが集団づくりの第一歩ととらえ、子ども同士の関係づくりに丁寧に関わってゆく。
・子ども同士のトラブルは成長のための一過程ということを考慮しながら、暴力でなく話し合いで解決してゆける力を育ててゆく。また、人との関係において、謝るべき時には素直に「ごめんね」と言えるよう指導していきたい。
・発達段階において徐々に自己中心性を脱却し、社会性を獲得していけるように手助けをする。そこから「子ども集団」という一つの社会を主体的に作っていく力を養いたい。
高学年活動
・協力しながら自分達で計画、実行することにより、充実感を得て、自治能力を高めることにつなげてゆく。
・全体遊びなどを計画することにより、学童全体のことを考えながらまとめてゆくような体験を得させ、民主的な考え方も身につけられるよう配慮したい。